ダイエットをすると上半身はわりと早く痩せるのに、おしりや太ももの脂肪はちっとも減らない…。
そんな悩みを持っている人はいませんか?
下半身太りは多くの女性の悩みですが、なかでも太ももの脂肪は非常に頑固で痩せるのが難しい部位です。
実は、太もも太りには大きく分けて3つの原因があり、それぞれに正しいダイエット法でアプローチしないとなかなか目に見える効果は現れてきません。
では、太もも太りの3つの原因とは、一体どんなものなのでしょうか?
目次
【太もも太りのタイプとその原因】
《むくみ太りタイプ》
体が水分を溜め込んでしまう、いわゆる「水太り」タイプです。
むくみの原因は、体内の水分量不足や、塩分や糖分の摂り過ぎによって、体の代謝が悪くなっていること。
夕方になると足がパンパンになって靴がキツく感じる人は、むくみ太りを起こしているのかも?
むくみを放置するとそのままセルライトになってしまう危険があるので、早めの対処が肝心です。
《脂肪(セルライト)太りタイプ》
太ももに締まりがなく、とくに膝まわりや太ももの裏側がぶよぶよとした脂肪に覆われているような人は「脂肪太りタイプ」です。
太ももをねじった時に皮膚の表面にあらわれる凸凹は「セルライト」といい、下半身太りの一番の原因と言われています。
《筋肉太りタイプ》
長年スポーツをしてきた人や、立ち仕事の人に多いのが「筋肉太りタイプ」。
適度に引き締まった脚はとてもカッコいいですが、太ももやふくらはぎが必要以上に張っていたり、ほかの部位に比べて逞し過ぎたりすると、太ももの太さがコンプレックスになってしまいますね。
実は筋肉太りの場合、筋肉に脂肪や老廃物が絡み合って肥大化していることもあり、単純に筋肉が落ちれば太ももが細くなる、というわけではありません。
こちらも正しい痩せ方を知って地道に取り組んでいく必要があります。
【姿勢や靴選びも太もも太りと関係がある!?】
ほかにも、日常生活のなかで無意識にやっていることが太もも太りの原因になっている場合があります。
まずチェックしたいのが、普段の姿勢。
立っているとき、椅子に座っているとき、ふと気が付くと猫背になっていませんか?
また、日常的に脚を組んだり、重いカバンをいつも同じ方の肩にかけたりしていませんか?
このようなクセがあると、骨盤にゆがみが生じて脚に負担がかかり、太もも太りの原因となってしまいます。
また、靴選びにも注意が必要です。
キツ過ぎる靴や、逆にゆる過ぎる靴は、どちらも足に負担をかけるため、血流が滞ってしまったり余計な力が入ってしまったりして、太ももが太くなる原因となります。
靴を選ぶ際は、必ず試し履きをする、ヒールの高過ぎる靴は避ける、ヒール底が広いものを選ぶ、この3点がポイント。
足のストレスを減らして、太もも太りの原因を作らないようにしましょう。
【太もも太りの改善法はこれ!】
《エクササイズ》
脂肪太り、筋肉太りの解消に効果的なのが、太もも裏の「ハムストリングス」と太もも内側の「内転筋」を鍛えること。
この2つの筋肉を鍛えると、引き締まったスリムな太ももにしていくことができます。
この両方の筋肉を鍛えるのにピッタリなのが「スクワット」。
スクワットは筋トレの王様とも言われ、下半身をまんべんなく鍛えるのに最適なエクササイズです。
とくに筋肉量の多い太ももを鍛えると体の代謝量が大幅にアップするので、痩せやすく太りにくい体にしていくことができますよ。
ただし、太もも前側の「大腿四頭筋」を鍛えるスクワットでは逆に逞しい太ももになってしまいますので、太もも痩せのためのスクワットで効果を出すためには、太もも裏の「ハムストリングス」と、内側の「内転筋」を意識して行いましょう。
こちらのビデオでは、「内転筋」を意識して行うスクワットが紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
《リンパマッサージ》
むくみ太りやセルライト、筋肉太りに効果的なのがリンパマッサージです。
マッサージで刺激を与えて血流やリンパ液の流れを良くすることで、余計な水分や老廃物を効果的に排出していきます。
脚の付け根には「そけいリンパ節」があり、そこへ意識的にリンパを流していくのがポイント。
かんたんなリンパマッサージのやり方を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1.太ももの内側に両手を当て、膝から脚の付け根に向かってやさしく押し上げます。
2.太ももの前側、後ろ側、外側も同じように行います。
3.最後に両側のそけい部に手を当て、クルクルと円を描くように回します。
《食事》
脂肪太り、むくみ太りには、食事の改善が不可欠です。
脂肪太りの人は、油分の多い料理や洋菓子などのスイーツをなるべく避け、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
また、むくみ太りの解消には、塩分・糖分・アルコール・冷たい物の摂取を減らし、カリウムを多く含む食品を積極的に食べることが効果的です。
カリウムが豊富な、アボカド・キノコ類・海藻類・バナナは美容にも良い食べ物なので、大変おすすめです。
《生活習慣》
どのタイプにも共通しておすすめしたいのが、生活習慣の改善です。
食事や運動のほかにも、睡眠をしっかりとる、ストレスを溜めない、体を冷やさないといった生活を心がけることで、徐々に全身の代謝が良くなり、太ももに余分な脂肪やむくみを溜め込まない体質へと変えていくことができます。
【まとめ】
太もも太りには大きく分けて「むくみ太り」、「脂肪太り」、「筋肉太り」の3つのタイプがあり、それぞれに対処法が異なります。
まずは、自分のタイプを見極めて、太もも痩せへのアプローチ法を知ることが重要。
そのうえで、食事や生活習慣を改善して、太ももを太くさせないヘルシーな生活を送っていきましょう。