声変わりというと、成長期を迎えた少年に起こる現象が思い浮かびますが、実は女性にも声変わりの時期があります。
女性の場合は、いわゆる「おばさん声」と呼ばれる、閉経時期あたりに起こる声の変化。
早い人では40歳を迎えたころから起こると言われ、声が低くなったりかすれたりなどの症状が出てきます。
顔やボディは念入りにアンチエイジングをしてキレイにしていても、声がしわがれていたら一気に老けた印象を与えてしまいますね。
「声の老化は生理現象だから仕方ないのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、実は工夫次第で老け声を防いでいくことは可能です。
ここでは、声の老化を防ぐ「声のアンチエイジング術」について、くわしく解説していきたいと思います。
目次
【声の老化とは?】
一般的に手や首などは年齢の出やすい部分だと言われますが、実は声もそのひとつ。
声のトーンで、何となく年齢が分かってしまうことがありますよね。
女性の場合、いちばん自覚しやすいのが50歳前後の声の変化です。
老化によって声帯が変化し、声に以下のような症状が現れてきます。
● 声がグッと低くなる
● 大きな声が出しづらくなる
● 声がかすれる
● ダミ声になる
声が人に与える影響は思いのほか大きく、その人の印象を大きく左右してしまうものです。
また、声が変わるということは喉の機能が衰えてきている証拠でもあり、物を飲み込みにくくなったり器官や肺に異物が入ってしまったりと、体にも悪影響を与えかねません。
これらの現象を防いでいくために、まずは「なぜ声が老化するのか」についてくわしく見ていきましょう。
【声の老化の原因】
声の老化は、主に以下のような原因によって起こると言われています。
《加齢による声帯の衰え》
声帯は粘膜のヒダで、声帯の周囲の筋肉によって動かされています。
ところが、加齢によって筋肉の力が衰えると声帯がうまく機能しなくなり、声が出にくくなったりかすれたりしてしまいます。
《女性ホルモンの減少》
声の老化が始まる50歳前後は、閉経を迎える女性が多くなります。
女性ホルモンが急激に減少して体のあちこちに変化が訪れる時期であり、声もその影響を受けて低くなったり声質が変化したりします。
20代の若い女性と比べると、更年期の女性の声は音階が5~6段階も下がると言われています。
《飲酒・喫煙》
歌手の人は普段から良い声を維持するために、お酒やタバコを控えるというのはよく聞く話ですね。
お酒やタバコは喉の炎症を起こしやすく、日常的に飲酒・喫煙の習慣がある人は声の老化も早まる傾向にあります。
【声の老化を防ぐ方法】
声の老化を防ぐには、日ごろから声のアンチエイジングを意識した生活習慣を身につけることが大切です。
具体的には、以下のことを心がけるようにしましょう。
《声帯をよく使う》
声帯は積極的に使ってサビ付かせないことが重要です。
体と同じように、使わなくなればなるほど機能が衰えてますます老化が進んでしまいます。
日ごろから声帯を使うよう意識して、喉の働きを活性化させましょう。
朗読をしたり、友人とカラオケに行ったり、興味のある人には詩吟もおすすめです。
特別なことをしなくても、ただお茶を飲みながらおしゃべりをするだけでも効果がありますし、笑うことも声帯に良い刺激を与えます。
積極的に使うことで声帯の動きをスムーズにし、声を若く保つことができますよ。
ぜひ出来そうなことから取り組んでみてください。
《喉を乾燥させない》
肌と同様、喉にとっても乾燥は大敵。
冬場であればマスクをしたり加湿器を利用したりして乾燥を避けるのが効果的ですが、夏も油断せず、こまめに水分を摂るなどして喉を乾燥させないように気を付けましょう。
《飲酒・喫煙を控える》
せっかく声帯によい生活を心がけても、飲酒や喫煙が習慣化していては意味がありません。
声のアンチエイジングのためには、お酒やタバコはほどほどにし、声帯にダメージを与え過ぎないようにしましょう。
《ハチミツをとる》
喉や声帯は非常にデリケート。
しかも外気と直接触れる場所なので、さまざまな刺激からダメージを受けやすくなります。
喉や声帯を健康に保つのにおすすめなのが、殺菌・抗菌作用を持つハチミツです。
特に、殺菌・抗菌力の強いマヌカハニーは、プロの歌手やアナウンサーも日常的に摂取する人が多く、喉や声帯の健康にも大きく貢献してくれますよ。
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【まとめ】
若い声を維持するには、声帯を適度に使うこと、乾燥させないこと、お酒やタバコを控えることを心がけ、声帯の衰えを予防していくことが肝心です。
声帯が元気になって声の印象がアップすると、グンと若々しい雰囲気になりますよ。
ぜひこの記事を参考に、声のアンチエイジングを始めてみてください。