加齢臭は別名「オヤジ臭」などとも呼ばれ、おじさんのニオイというイメージを持っている人が多いと思います。
でも実は、男性だけでなく女性も加齢臭を発してしまうことがあるのをご存じでしょうか?
加齢臭はよく古本やブルーチーズのニオイに例えられますが、決して心地よいニオイでないことは確かですね。
そこで今回は、加齢臭の原因とニオイを消すための対策法を紹介したいと思います。
加齢臭の原因を突き止め、体から嫌なニオイを発しないよう徹底的に予防していきましょう。
目次
【女性も要注意!加齢臭について】
そもそも、加齢臭とはいったい何なのでしょうか?
実は、加齢臭の存在を発見したのは、とある化粧品メーカーなのです。
商品開発の過程で、中高年特有のニオイの元が「ノネナール」という体臭物質であることを突き止めた化粧品メーカーは、このニオイを「加齢臭」と名付けました。
これが加齢臭という言葉の始まりです。
ノネナールは若い人からはほとんど検出されないのですが、中高年になると性別を問わず発生することが分かっています。40歳を過ぎたあたりから増え始め、60代では男女ともにかなりの量のノネナールを分泌するのだとか。
つまり、男性だけでなく女性も加齢臭を発する恐れが十分あるということですね。
【女性の加齢臭の原因はこれ】
加齢臭の原因物質「ノネナール」は、活性酸素によって酸化した「過酸化脂質」と、脂肪酸の「パルミトオレイン酸」が反応し合って発生し、皮脂腺から分泌されます。
さらに女性の場合、加齢によって女性ホルモンが減少してくると、皮脂分泌のコントロールが徐々に効きにくくなってきます。
すると、皮脂が過剰に分泌されるようになり、過酸化脂質とパルミトオレイン酸がたくさん作られてノネナールを大量に発生させてしまいます。
つまり更年期の女性は非常に加齢臭を発生しやすい状況にあるといえるでしょう。
【加齢臭が発生しやすい場所は?】
皮脂腺は体のあちこちにありますが、ノネナールが発生しやすいのは主に以下の部位になります。
・頭部
・顔のTゾーン(額から鼻のライン)
・ワキ
・耳の後ろ
・首の後ろ
・胸
・背中
汗をかきやすい場所や熱がこもりやすい場所は、加齢臭が発生しやすいので要注意!
更年期を迎えた女性は汗をかきやすい上に皮脂の分泌も増えてきますので、「私はまだ大丈夫」と過信せず、ある程度の年齢になったら加齢臭予防をしていくのがおすすめです。
【加齢臭を予防・改善する方法】
加齢臭を予防改善するために、日ごろから取り入れたい3つの対策を紹介します。
《1.体を清潔に保つ》
まずいちばんに心がけたいのが、体を清潔に保つこと。
皮脂や汚れがたまっていると、そこから菌が繁殖して異臭の原因になってしまいます。
加齢臭対策には、殺菌作用のあるソープや柿渋石けんがおすすめ。
柿渋石けんには殺菌作用や防臭作用があり、加齢臭対策にはまさに最適です。
また、頭部は加齢臭の出やすい場所なのでしっかり対策をする必要があります。
頭部のケアで大切なのは、洗ったあとに髪をよく乾かすこと。
髪の毛や頭皮が湿ったままでいると、雑菌が繁殖してニオイを発生させてしまいます。
シャンプー後はドライヤーで髪の根本からしっかり乾かしましょう。
さらに、普段からハンカチやタオルを持ち歩き、汗をかいたらこまめふき取る習慣を付けましょう。
特に、首筋や耳の後ろに汗が付着したままにならないように気を付けてください。
《2.食習慣を整える》
食事で注意したいのは、脂質を摂り過ぎないことです。
油っこい食事は皮脂の分泌を促して加齢臭を引き起こしてしまうので気を付けてください。
また、お酒は加齢臭を強めてしまうため、ほどほどにしておくのが無難です。
お酒を飲むと発生するアセトアルデヒドには強い刺激臭があり体臭をキツくさせてしまうので、アルコールの飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
逆に、積極的にとりたいのは、食物繊維が豊富なもの、そしてビタミン類、ポリフェノール、カテキンなど、抗酸化作用のある食品です。
《3.生活習慣を改善する》
加齢臭を防ぐためには、規則正しい生活をすることが大切です。
特に、運動不足の人は体臭が強くなる傾向にあります。
普段から運動をして汗をかく習慣をつけると、悪臭の原因となるミネラル分の少ない良質な汗がかけるようになりますので、ぜひ日ごろから軽い運動を心がけてください。
また、喫煙も体臭を強くするため、加齢臭予防のためにはなるべくタバコを控えるのがおすすめです。
【まとめ】
自分の体が嫌なニオイを発しているなんて、想像するだけでゾッとしてしまう女性も多いかと思います。
ぜひこの記事を参考に、加齢臭と無縁な体作りを目指していきましょう。