基礎代謝アップはアンチエイジングのカギ!無理なく基礎代謝をアップさせるには?

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【そもそも基礎代謝とは?】

身体の各器官や細胞は、その機能や代謝の際にエネルギーを消費します。
これは、意識して運動を行わなくても常に行われており、このエネルギー代謝を基礎代謝と呼びます。

基礎代謝は年齢や体質によって個人差がありますが、基礎代謝量が多い方とそうでない方を比較した
場合、前者では脂肪が燃焼されやすく、後者では脂肪が燃焼されにくいという違いがあります。

それだけではありません。

基礎代謝量がどんどん落ちると、お肌のターンオーバー機能にも影響が及び、その周期が遅れてできてしまったシミがなかなか改善されない、お肌がごわつくなどの肌老化が現れてくることもあります。

つまり、基礎代謝量を増やすことがアンチエイジングにつながるということです。

 

【基礎代謝は年齢とともに下がります!】

若い頃と同様の基礎代謝量を維持することができれば、年齢を重ねても太りやすい体質になることはありません。

ところが、悲しいことに基礎代謝量は年齢とともにどんどん減り、若い頃と同じ質や量の食事を摂取するだけで、あっという間に太ってしまうこともあります。

これが、いわゆる“中年太り”と呼ばれる状態です。

ではなぜ、年齢を重ねるごとに基礎代謝量が減ってしまうのでしょうか?

それは、以下の理由によるものです。

 

《筋肉量の減少》

年齢を重ねても、定期的に運動を行っている方の場合では筋肉量が安定し、基礎代謝量が下がりにくいと考えられています。

それは、筋肉運動の際には多くのエネルギーを必要とするため、体内に脂肪が蓄積されたとしても、
それがエネルギー源として燃焼されやすいからです。

一方、普段から運動する習慣がない方の場合では、年齢とともに筋肉量が減少し、これが基礎代謝の低下につながります。

 

《自律神経のバランスの崩れ》

自律神経は交感神経と副交感神経から成り、これらがバランス良く機能していれば基礎代謝が急激に低下することはありません。

それは、自律神経と女性ホルモン分泌が密接な関係にあり、副交感神経の働きが正常であれば、脂肪の燃焼を助けるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量も一定に保たれるからです。

ところが、加齢によって交感神経の働きが活性化されると、「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが副腎という部分から分泌されるようになり、このホルモンによって脂肪の燃焼が妨げられることになります。

 

【無理なく基礎代謝をアップさせるには?】

基礎代謝とアンチエイジングが密接な関係にあることがわかりましたね。

では、基礎代謝量を無理なくアップしてアンチエイジングに役立てるためには、どのような工夫を行えば良いのでしょうか。

 

《筋肉量減少を予防する》

なにはともあれ、筋肉量を減らさない努力を行うことが先決です。
そのためには、ご自身のペースでゆっくりと運動を行う習慣を身につけることが大切です。

運動が苦手、あるいは身体を動かすこと自体が辛いという方は、早足の散歩から始め、徐々にウォーキングへと移行させるという方法を試してみてはいかがでしょうか。

 

《摂取する栄養成分に注意を払う》

あなたが現在糖質や脂質に偏った食事を摂取する機会が多いのであれば、まずはそれをやめて、良質なタンパク質とビタミンCをはじめとするビタミン類の摂取量を増やしてみましょう。

タンパク質は筋肉増量に欠かすことができない成分で、その吸収を高めるのがビタミン類です。

いつまでも糖質や脂質に偏った食事を続けていると、基礎代謝に悪影響が及ぶだけではなく、糖化が起こり、お肌にくすみが現れることもあります。

 

《十分な睡眠をとる》

睡眠不足は自律神経のバランスの崩れの原因になりますので、1日最低でも6時間の睡眠をとりましょう。

睡眠中には細胞の代謝にかかわる成長ホルモンも分泌されますので、十分な睡眠をとることが、自律神経のバランスを整え、なおかつ細胞の体機能アップにも役立ちます。

 

《身体の冷えに注意する》

身体を冷やすと血行不良が起こり、ますます基礎代謝が鈍る原因になります。
季節を問わず手足が冷える、お腹が緩くなりやすいという方は、全身に血行不良が起こっている可能性が考えられます。

このような方は、なるべく冷たい食品を摂らない、お風呂で十分に身体を温めるなどの工夫を行い、
冷えから身体を守りましょう。