日焼けによるシミやシワの原因、それはいわずと知れた紫外線です。
紫外線の放射量は8月にピークを迎え、この時期になると日焼け止めや日傘などで日焼け対策を行う方がグンと増えます。
このように、意識して対策を行うことができるのが紫外線ですが、紫外線よりももっと厄介なのが、第三の紫外線とも呼ばれることがある「ブルーライト」の存在です。
目次
【第三の紫外線「ブルーライト」とは?】
紫外線は肉眼では確認することができない不可視光線に分類され、ブルーライトは肉眼で確認することができる可視光線に分類されています。
紫外線には波長があり、紫外線は400ナノメートル以下の強いエネルギーを持っているため、A波、B波ともに、私たちのお肌に日焼けやシミなどの悪影響を及ぼします。
一方、ブルーライトにも波長があり、紫外線B波より波長が長いA波よりもさらに長い波長を持ち、私たちの身体に紫外線と同じような悪影響を及ぼすといわれています。
では、ブルーライトはどこから発生する光線なのでしょうか?
ブルーライトというと何か特殊な光線のように思えますが、ブルーライトは青色LEDライトに含まれる光線であるため、発生源は私たちの身の回りのいたるところにあります。
【ブルーライトが及ぼす身体への影響について】
ブルーライトは青色LEDライトが使われているさまざまな機器から発生する光線ですが、その機器によって放射量は異なります。
そして、中でも最も高い発生源となるのがスマホ画面です。
また、ブルーライトはPCのモニター画面や液晶テレビの画面からも放射されていますので、私たちはほぼ毎日、無意識のうちにブルーライトを浴びていることになります。
では、ブルーライトは私たちの身体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?
実は、ブルーライトは目の奥にある網膜にまで達するという性質を持ち、長時間浴び続けることが目の健康を脅かすことがわかっています。
また、ブルーライトには脳の覚醒作用があるともいわれていますので、就寝前に長時間のスマホ操作やPC操作をすると、睡眠障害の可能性も広がるでしょう。
それだけではありません。
目の健康とともに注意しなくてはならないのが、ブルーライトがお肌に及ぼす悪影響です。
上記では紫外線について触れていますが、紫外線B波は瞬間的なダメージをお肌に与えはしますが、真皮層にまで到達することはありません。
一方で、紫外線A波は浴びたとしてもすぐにお肌に大きなダメージを与えることはないものの、ゆっくりと時間をかけて真皮層に到達する性質を持っています。
つまり、光老化の元凶となりやすいのは紫外線A波だということです。
そして、ブルーライトもまた紫外線A波と同様に真皮層にまで入り込む性質を持っているため、紫外線A波と同様の光老化をつくり出す原因になります。
ブルーライトによる色素沈着はとても頑固で、ひとたびできてしまうとなかなか消えず、スマホのブルーライトでできたシミは「スマホ焼け」と呼ばれることもあります。
このように、私たちのお肌に悪影響を及ぼすのがブルーライトですので、日焼けやシミを防ぐためには、紫外線対策だけではなく、ブルーライト対策も意識して行う必要があります。
【ブルーライトからお肌を守るには?】
それでは、スマホからお肌を守る対策についてご紹介しましょう。
これらの方法はとても簡単ですので、ぜひ実践してみてくださいね。
《スマホに保護フィルムを貼る》
最近では、一般的なスマホ用の保護フィルムだけではなく、ブルーライト軽減に対応した保護フィルムが販売されていますので、そういった製品を上手に活用してみましょう。
《アプリを利用する》
画面にフィルターをかけてブルーライトを軽減させるアプリがありますので、使いやすいアプリを試してみるとよいでしょう。
このようなアプリは無料でダウンロードすることができますので、まずは1種類ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
《ブルーライトに対応したファンデーションを使用する》
紫外線ブロック効果を期待できるファンデーションは以前からありましたが、最近ではブルーライトのブロック効果も期待できるファンデーションが販売されています。
このようなファンデーションの販売数はまだ少ないのですが、今後は各メーカーごとに新製品が発売されると予想されますので、新発売ファンデーションについて細かくチェックしてみるとよいでしょう。
【まとめ】
紫外線もブルーライトも、ご自身の工夫ひとつでブロックすることは可能です。
日焼けやシミをつくりたくないのであれば、紫外線とともにブルーライトも軽減させる工夫を行い、大切なお肌を守りましょう。